バイトが長く働く鍵は「初日の受け入れ方」:現場で行うべき基本の4ステップ(1/4 ページ)
新人アルバイト・パートを迎える初日の受け入れ体制や初期トレーニングのあり方は、アルバイト・パートの採用後の定着やモチベーションを大きく左右します。本稿ではそのために基本となる4つのステップを紹介します。
新人アルバイト・パートを迎える初日の受け入れ体制や初期トレーニングのあり方は、アルバイト・パートの採用後の定着やモチベーションを大きく左右します。
「うまく仕事に対応できるだろうか」「職場の人たちとうまくやっていけるだろうか」。新人は、さまざまな不安を抱えて新たな職場にやって来ます。そのため、初日は不安を解消させ、この職場でずっと働いていきたいという気持ちを芽生えさせることが何よりも大事です。
初日の受け入れ体制を整えるために、新人を迎える現場はどのような対応を心掛けるべきなのか。基本となる4つのステップをご紹介します。
ステップ1:初日の受け入れ体制を整える
まずは、新人アルバイト・パートが初めて職場を訪れる日に、職場のスタッフから歓迎されていることを実感し、安心できるように、受け入れ体制を整えておくことが必要です。
そのため、初日に新人を迎える主担当者は、店長や所長といった店舗・営業所におけるトップの人材が担うべきです。初日にトップが迎えることで、新人にとって職場から歓迎されている印象は格段に強まります。
また、トップ以外の、現場で働くスタッフが気持ち良く新人を迎える状態にするために、新人の名前や初出勤の日時をきちんとスタッフ全員に周知し、対応できるよう準備しておくことが重要です。新人が来ることを現場で働くスタッフが把握していなかったために、受け入れ対応が迅速にできず、初日から長時間にわたり、新人を放置してしまった結果、翌日から新人が来なくなった、というケースは珍しくありません。
職場全体で歓迎の意思を態度や行動で示せるよう、しっかり受け入れ体制を整えておくことが、新人を迎えるための基本の第1ステップです。
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