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詐術、脅迫、暴力、洗脳 「辞めたくても辞めさせないブラック企業」急増の真相：続出する「退職トラブル」（3/6 ページ）
「会社を辞めたいのに辞めさせてくれない」という人の相談が増えている。厚生労働省の調査では、会社に辞めたいと伝えても辞めさせてくれない「自己都合退職」の相談が2番目に多く、3万8945件（相談件数の12．8％）もあった。「退職トラブル」の実態とブラック企業への対策を探る。
「転職妨害」の手口
例えば（1）「説得を繰り返すなど洗脳的行為」のケースでは、サービス業の男性から、こんな相談もあった。
毎日10時間以上の激務。辞めたいと相談したら、「裏切り行為だ。お前は客に迷惑を掛けるのか」といったかと思うと、「そのうち辞めさせてやるからもう少し居てくれ。それまでは仲良くやろう」と、丸め込んでくる。
あるいは「辞めることは成長のチャンスを逃すことだ」「一緒に乗り越えていこう」と、しつこい説得を集団で繰り返された人もいるのだ。
（2）「転職を妨害する」で示した通り、悪質な手法によって転職を妨害する手口もよくある。例えば管理職の男性では、こんなケースもあった。
パワハラと低賃金のため転職を決意。転職先から内定通知も出た。就業規則に基づき、1カ月後の退職の意思を伝えたが、社長は「急すぎるので、退職届は受け取れない。無理やり退職した場合は、懲戒解雇もある」と脅された。
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