無印良品が銀座の新店で「脱プラ」を本格化 買い物袋以外にアレも紙製に:世界旗艦店のオープンにあわせて検討中(1/2 ページ)
無印良品を展開する良品計画が脱プラの動きを加速させる方向で検討している。具体的には、2019年4月にオープンする世界旗艦店「無印良品 銀座」で紙製の買い物袋を原則的に提供する。また、同店では雑貨を吊り下げるフック資材も紙製のものに変える予定だという。
無印良品を展開する良品計画は、2019年4月に世界旗艦店「無印良品 銀座」(東京都中央区)がオープンするのを機に、脱プラスチックの取り組みを加速させる方向で検討していると明らかにした。
具体的には、お客に渡す買い物袋を原則紙製のものにしたり、自社製エコバッグのラインアップを拡充させたりする。現在、無印良品ではコットン製のマイバッグを販売しているが、一番大きなものでA3サイズとなっている。さらに大きなサイズを出すなどして、無印良品での買い物でも積極的に利用してもらうよう、アピールするという。
また、首に巻くストールなどの雑貨を吊り下げるフック資材を、現在のプラスチック製のものから紙製のものに変更する。広報担当者は「こういった脱プラの動きを、19年度中に全店へ展開することも検討している」と説明した。
無印良品の世界観を体現する銀座店
無印良品 銀座には、日本初となる「MUJI HOTEL GINZA」と飲食業態「MUJI Diner」が併設される。さらに、「食」領域についても新しい提案をする予定で、産地直送をテーマとした青果と新鮮なフルーツを使ったジュースやデザートの販売を1階フロアで行う。広報担当者は「店舗、ホテル、レストランの三位一体で無印良品の世界観を表現するもの」と語る。こういった、同社のさまざまな先進的な姿勢をアピールする一環として、脱プラの取り組みを同店舗で先行させる狙いもあるようだ。
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