懐かしい! 「ご当地パン」約120種類が大集合 “地元の人しか知らない”味に出会う:池袋・東武百貨店に集結(1/4 ページ)
東武百貨店池袋本店で開催中の「第3回 IKEBUKURO パン祭」(11月14〜20日)で、懐かしい気持ちになる「全国ご当地パン」コーナー。地元のスーパーなどに行かないと出会えない袋パン約120種類が集結している。
こどものころ、近所のお店で買っていた袋パン。地元では当たり前のように売っていたのに、今住んでいる場所では手に入らない。あの懐かしい味、久しぶりに食べたいなぁと思ったことがある人は多いのではないだろうか。
東武百貨店池袋本店(東京都豊島区)で11月14日から開催されている「第3回 IKEBUKURO パン祭」(11月20日まで)で、そんな懐かしい味に出会えるかもしれない。会場の一角に設置されている「全国ご当地パン」コーナーには、色とりどりの袋パン。「懐かしい!」「これ知ってる!」などと言って手に取る人が後を絶たない。
「地域に根付いた」袋パンが集結
全国ご当地パンコーナーは、3月に開催した第2回パン祭で初めて設置。1日当たり約3000個、7日間で約5万個を販売するほど好評だったことから、今回も実施した。ラインアップをさらに充実させている。
今回は、36県の約120種類に上るご当地パンを集めた(販売日が限られているものもある)。「ご当地パン」として定義しているのは、「袋に入ったパン」で、地域のスーパーや商店で購入できる商品。100円台後半〜200円台後半という安価で気軽に買えるものが多い。
ご当地パンコーナーの担当者は「東京には他の地域から来た人が多い。各地域の商品に懐かしさを感じてもらえる人がターゲットです」と話す。同店で定期的に開催している「駅弁」のイベントと似たコンセプトだという。実際に懐かしいパンに出会って喜ぶ人も多く、「同じものを5個買っていく方もいました」(担当者)
そのため、ご当地パンコーナーには地域に根付いた商品を集めている。なかには、県外では販売したことがない商品もあり、「説得して出してもらった」という。大量の出荷をすることに慣れていない店には、助言などのサポートも重ねた。
「お土産店ではあまり売っていない、地元の人が使うスーパーなどに行かないと手に入らないパンを集めました」(担当者)
実際にどのようなパンと出会えるのだろうか。定番商品や人気商品について、担当者に聞いた。
関連記事
- 5万人を引き寄せる「パン祭り」を生んだ、まちづくりへの思い
2日間で5万人が訪れた「世田谷パン祭り」。全国のパン屋のパンを買うために、最大1時間半待ちの行列もできた。人気イベントはどのように生まれ、なぜ多くの人を引き付けるのか。仕掛け人に聞いた。 - なぜドンクのフランスパンは、年240万本も売れているのか
神戸生まれのベーカリー「ドンク」のフランスパンが、売れに売れている。発売してから50年以上も経っているのに、なぜいまでも多くの人に愛されているのか。その秘密を取材したところ……。 - コカ・コーラの「地域限定ボトル」が急増している理由
コカ・コーラの「地域限定ボトル」が外国人観光客などの人気を集めている。観光名所などをデザインしたパッケージで、26種類まで増えた。一気に広がったのはなぜか。担当者に開発の裏側を聞いた。 - 47都道府県のポテチが売れている、開発の狙いは?
カルビーは各都道府県ならではの味を再現したポテトチップスを発売した。観光客向けのお土産ではなく、地元の住民に向けてつくったという味は、普段ポテトチップス売場に足を運ばない人たちが買っているという。誕生の裏側に迫ってみた。 - コメダが“コッペパン”に注力し始めた理由
コメダ、ドトールがコッペパン専門業態に進出。幅広い層に支持されており、ヒットしている。大手コーヒーチェーンがコッペパンに力を入れる狙いとは?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.