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高卒でプロ野球を戦力外 16年後に「公認会計士」になった男の逆転人生戦力外になった後輩に経験伝えたい(6/6 ページ)

阪神タイガースから戦力外通告を受けたものの、その後公認会計士になった元投手、奥村武博さん(39)。引退した選手が第二の人生で成功できずにトラブルを起こすケースが多い中、いかにして成功できたのか。かつての挫折と、そこから這い上がった経験を聞いた。

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戦力外になった後輩たちに伝えたいこと

 新たな目標に向かってまい進する奥村さんは、今シーズン戦力外になった後輩たちに伝えたいことがある。

 「私が選手経験を試験勉強に生かせたように、プロ野球選手は、他人の良い所を見て盗む力や、パフォーマンスを数字に置き換えて分析する力など、ビジネスに生かせるスキルが自然と身に付いています。引退後に、ネガティブな意味で『野球しかしてこなかった』という表現を使う人が多いですが、私は、ずっと野球をしてきた人は、いろいろな能力が育っているすばらしい人材だと感じています」

 「プロ野球選手になる夢がかなって、ビジネス界でも成功を目指せるのは素晴らしいこと。『野球しかできない』と、可能性を自分で狭めないでほしい。自分が好きなことの中から今後やりたいことの種を探して、それを広げてみてください」

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後輩にエールを送る奥村武博さん(=10月撮影)
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