ニュース
「宇野VS. 羽生」「プーチンの肉体美」……カレンダー商戦を追った:「鉄板ネタ」にも変化あり(1/3 ページ)
2018年も残すところわずかだが、19年用のカレンダー商戦が熱を帯びてきた。どのような商品が売れているのだろうか。取材を進めると「宇野VS. 羽生」「プーチンの肉体美」といったトレンドが見えてきた。
カレンダー商戦が終盤に差し掛かっている。生活雑貨専門店のロフトは9月中旬から品ぞろえを順次拡大し、10月上旬から年末にかけては「最大の展開」(広報担当者)をする。
カレンダーの種類はさまざまあるが、売れ筋のテーマは大きく変わらないとされてきた。シンプルでスタンダードなものは昔からの定番だが、「花、猫、風景を扱ったものが鉄板」(カレンダーの企画担当編集者)だった。また、人気のアスリートやアイドル、占い関係なども根強い人気を誇っていたが、近年はどのような変化があるのだろうか。
卓上カレンダーが増えている
年末になると、どの会社にも取引先から届けられたカレンダーが山のように積まれ、総務担当者が「持ち帰ってください」と社員に呼び掛けるのは一種の風物詩的な光景だ。持ち帰ったカレンダーを壁に掛けていた家庭も多かったのではないだろうか。
しかし、現在はこういった壁掛けタイプの“社用カレンダー”が減少しているため、自分専用の卓上カレンダーを購入するお客が増えているという。ロフトの場合、今では壁掛けカレンダーより卓上カレンダーのほうが売れている。
広報担当者は、卓上カレンダーを自分の仕事机に置くケースが増えているとみている。お客のニーズはさまざまだが、場所をとらないコンパクトなタイプも人気で、高さが8センチ以下で、PCモニターの下にも置けるような卓上ポスターもある。
関連記事
- なぜ「3万円のごみ箱」が日本で売れているのか
英キッチン用品ブランド「Joseph Joseph」が2017年10月に発売した「3万円のごみ箱」がすごい勢いで売れている。日本の消費者の心をつかんだ機能とコンセプトとは? 日本法人社長に聞いた。 - どこが魅力なの? 知られざる「風呂なし」物件の世界
銭湯が減っているなかで、「風呂なし物件」を見直す動きが出ている。風呂なし物件といえば、古い、汚い、くさいといったマイナスイメージをもつ人が多いかもしれないが、実際はどのような感じなのか。専門家に話を聞いたところ……。 - なぜカシオの「余り計算機」は、いまの時代でも売れているのか
調剤薬局や物流会社の倉庫では、電卓で余りを計算することが頻繁にあり、効率化が求められていた。このようなニーズから生まれたのが、カシオ計算機の「余り計算電卓 MP-12R」だ。特定のユーザーを対象にした専門的な機能を搭載したニッチな電卓の、誕生までの歩みを追った。 - すし屋「久兵衛」VS. ホテルオークラ 泥仕合の背後に“下剋上”への脅えと焦り
高級すし店「銀座 久兵衛」がホテルオークラともめている。背景にあるのは高級すし店とホテル業界の競争激化による地位低下だ。転落しようとしている両者が抱く焦りとは。 - 大阪勢が東京に“殴り込み” 過熱する高級食パン戦争
大阪でスタートした高級食パン専門店が東京に進出してきている。一方、東京でも高級食パン専門店が次々とオープンしている。過熱する高級食パン戦争の行方は?
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.