「宇野VS. 羽生」「プーチンの肉体美」……カレンダー商戦を追った:「鉄板ネタ」にも変化あり(2/3 ページ)
2018年も残すところわずかだが、19年用のカレンダー商戦が熱を帯びてきた。どのような商品が売れているのだろうか。取材を進めると「宇野VS. 羽生」「プーチンの肉体美」といったトレンドが見えてきた。
プーチン大統領と屈強な消防士
カレンダーの売れ筋をチェックするのに便利なWebサイトがある。全国で112店舗(2018年3月現在)を展開するロフトのECサイトだ。リアルな店舗の売り上げとの相関性もあるので、出版社のカレンダー担当者も参考にしている。ロフトは店舗により品ぞろえに差はあるが、最大で約1000種類のカレンダーを扱っている。
18年11月22日時点で過去1週間の売り上げランキングをみると、あることに気付く。それは、かわいいキャラクターを使ったものが上位を占めているのに、8位に屈強な上半身をさらしているプーチン大統領の卓上カレンダーが登場するのだ。商品紹介ページを閲覧すると、犬と戯れていたり、自転車に乗っていたりする写真も掲載されているようだ。11位にもプーチン大統領の写真を豊富に掲載した壁掛けカレンダーがランクインしている。
ロフトは数年前からプーチンカレンダーを取り扱い始めた。広報担当者によると、特に若い男女が購入しているという。同社では年末年始のギフトや忘年会の景品として購入されているのではないかと分析している。ただ、その一方で「なぜ、ここまで売れているのかは正直分からない」ともコメントした。
いわゆる「ガチムチ系」のカレンダーはプーチン大統領に限らず人気のあるジャンルのようだ。同ECサイトの25位には、たくましい上半身をさらした消防士の姿が出現する。また、33位と34位にも上半身の筋肉を誇示する消防士カレンダーがランクインしている。
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