日本初の「ドルビーシネマ」は何がスゴいのか 実際に見てきた:水曜インタビュー劇場(明るい公演)(5/6 ページ)
福岡市に、日本初の「ドルビーシネマ」が上陸した。欧米や中国などで展開していて、現在は390以上のスクリーンを構える。「ドルビー」と言えば音響に関する会社といったイメージが強いが、一体どのような劇場なのか。現地で取材したところ……。
劇場のキーワードは「没入」
土肥: 福岡に初上陸したということは、今後、日本でスクリーン数は増えていくのでしょうか?
中山: 広がればいいなあと思っています。某映画館は「スクリーンが大きい」とか「椅子が揺れる」といったことをアピールされていますよね。だが、当社は違う。主役はスクリーンの大きさではなくて、映画なんだと。作品のシナリオであったり、登場人物の演技であったり、音楽であったり。そうしたものを堪能してもらうために、どうしたらいいのか。そうした発想で、劇場を設計しているんですよね。
というわけで、「他の映画館とは違う土俵に立っている」と受け止めていただければ。
土肥: プレス内覧会の場で、ドルビーの偉い人はこのように言っていました。「この劇場で、完全に映画に没入していただきたい」と。この話を聞いたとき、「没入」がキーワードだなあと感じたのですが、略して“完没”はいかがでしょうか。か、陥没ではないですよ(汗)。本日はありがとうございました。(編集部注:完没という言葉はありません)
(終わり)
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