エリア限定だけじゃない これだけ出ていたセブンの“県・市限定商品”:あなたの地元でも販売してる?(1/6 ページ)
セブンがエリア限定だけでなく“県・市限定商品”を販売している。2018年だけでも多くの種類の商品を開発していが、その背景には何があるのだろうか。
セブン‐イレブン・ジャパンは11月27日から、千葉県内限定の弁当とスイーツを販売する。2商品は千葉市・市原市・四街道市とセブン&アイグループ6社で締結した「包括広域連携協定」を記念するもので、販売期間は約3週間を予定している。
実は、セブンはこういった協定を全国の自治体と締結しており、「県内限定」「市内限定」の商品をいくつも販売している。どんな狙いがあるのだろうか。
千葉県内の素材を使用
千葉県内限定で販売するのは「千葉県限定! あさり御飯幕の内」(580円、税込、以下同)と「千葉県限定! 焼き芋プリン」(199円)。幕の内弁当には千葉県産の江戸菜、ノリの佃煮、紅あずまのスイートポテトなどを使用している。さらに、千葉県銚子市で創業したヒゲタ醤油(東京都中央区)の販売する「ヒゲタ本膳醤油」をご飯と鶏の照り焼きに使用している。プリンには千葉県産の紅あずまが使われている。
セブンは各自治体と協定を結んでいる。千葉県と締結した協定の場合、「今後の人口減少に伴い予測される経済規模の縮小や、少子化・高齢化などに伴うさまざまな地域的な課題へ対応する」ことを目指している。具体的には、地元の農産物などを使うことで地産地消を推進したり、障がい者や高齢者の支援活動を行ったりする。こういった活動の一環として、今回の千葉県限定商品を販売することになった。
セブンはおでんのダシを全国7エリアで変えたり、関東エリア限定の弁当を販売したりしている。これは、各地域にあった味付けにすることで、商品の競争力を高めようという取り組みだが、実は「県内限定」「市内限定」の商品をいくつも販売している。2018年に販売されたものをいくつか紹介しよう(販売をすでに終了している商品もある)。
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