業界別「有給消化率」ランキング、自動車・通信・バイオなど上位 1位は……?:ワースト10業界も
Vorkersが業界別「有給消化率レポート」を発表。自動車、通信、バイオ業界などが上位だった。1位だった業界と、最下位だった業界は……?
転職・就職のためのリサーチサイト「Vorkers」は12月13日、2018年版「Vorkers有給消化率レポート」を発表した。ユーザーが投稿した有給休暇の消化率を集計し、業界別にランキング化したもので、1位は「消費者金融・事業者金融」。有給消化率は76.7%だった。
同業界で働く人からは「有給は月に1回ペースなら比較的取得しやすい。『リフレッシュ休暇』と呼ぶ休暇も(年度ごとに)5日間もらえる」「上司側から『次回の有給はいつ取るのか』と聞いてくれる」との声があった。
Vorkersは「業界として法令順守意識が高いこともあり、社内での有給取得の推進がなされていることが口コミからうかがえる」と評している。
2〜5位は「バイオ関連」(72.7%)、「通信、ISP(インターネットサービスプロバイダー)、データセンター」(72.5%)、「自動車、自動車部品、輸送機器」(65.8%)、「コールセンター、業務請負」(65.2%)。
6〜10位は「投信投資顧問」(63.1%)、「ゲーム関連、玩具」(61.5%)、「インターネット」「電力、ガス、エネルギー」(ともに61.2%)、「制御システム、組み込みソフトウェア」(60.7%)と続いた。
有給消化率が低い業界は?
では、有給消化率が低い業界は? 同レポートによると、最下位だったのは「フードサービス、飲食」(24.1%)。この業界で働く人からは、「どの店舗も慢性的に人手不足が続いており、社員の労働時間・拘束時間が増え続けている。休みはアルバイトの人数次第」との体験談が出た。
「休みたい時に休むのは、重要な用事を除けばかなり難しい。社員は(休み中でも)アルバイトの急な欠勤があると、急に出勤することもあるため予定が立てにくい」との意見もあった。
ワースト2位は「冠婚葬祭」(27.7%)。ワースト3〜10位は「農業、林業、水産業、畜産業」(28.3%)、「調剤薬局」(31.4%)、「不動産関連、住宅」(34.7%)、「インテリア、雑貨、文具、スポーツ」「小売り」(ともに35.4%)、「教育、研修サービス」(36.9%)、「住宅設備、建材、エクステリア」(37.7%)、「建築、土木、設備投資」(38.1%)――という結果だった。
調査では、2012年1月〜18年12月に投稿された17万2307件のデータを対象とした。
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