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「仕事が合わない」高卒の52%、3年内に離職 沖縄なお高水準:多少は改善したが
沖縄労働局は2015年3月の高卒・大卒者の3年以内の離職率を発表した。ともに全国と比べて高水準だった。離職理由は……。
沖縄労働局(安達隆文局長)は12月7日、2015年3月の高卒・大卒者の3年以内の離職率を発表した。高卒者は52.3%で、全国同39.3%より13.0ポイント高く、大卒者は39.5%で、全国同31.8%より7.78ポイント高かった。
14年卒と比べると、高卒で4.9ポイント、大卒で4.2ポイント改善し、年々改善傾向にある。同局は改善要因を「求人数が増加し、希望の職へ就職できる人が増加したこと」と、教育各機関と連携し「内定者や新人定着の研修に力を入れてきたこと」を挙げた。
離職率の内訳は、高卒者で1年目が26.6%(全国18.2%)、2年目15.1%(同11.6%)、3年目9.8%(同9.6%)だった。臨時公務員などを除くと、「生活関連サービス・娯楽業」、「教育・学習支援業」、「宿泊・飲食サービス業」の順に離職率が高かった。
大卒者では、1年目が17.3%(全国11.9%)、2年目12.1%(同10.4%)、3年目9.2%(同9.5%)だった。離職率は「教育・学習支援業」、「不動産・物品賃貸業」、「医療・福祉」の順に高かった。
離職理由は「仕事が自分に合わない」が最も高く、次いで「休日・休暇の条件が合わない」、「職場の人間関係」となっている。
安達局長は「就職活動の開始が遅く、企業の情報収集不足が影響しミスマッチが生じているのでは」と分析。早めの就職活動の開始を呼び掛けた。また、企業へは「人材育成や人材の定着に取り組んでほしい」と述べた。
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