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沖縄県、グーグルにデータを提供:宮古・石垣への経路検索
沖縄県は路線バスや離島向けフェリーなど公共交通機関の路線情報を集約し、統一規格で提供する「オープンデータ」整備事業で、宮古・石垣島のオープンデータを大手検索サイト「グーグル」に提供。早ければ19年3月にも同サイトで経路検索ができるようにする。
沖縄県は12月21日、県内の路線バスや離島向けフェリーなど公共交通機関の路線情報を集約し、統一規格で提供する「オープンデータ」整備事業で、宮古・石垣島のオープンデータを大手検索サイト「グーグル」に提供し、早ければ19年3月にも同サイトで経路検索ができるようにすると発表した。
同日、那覇市の沖縄産業支援センターで開かれた有識者や観光事業団体でつくる検討委員会(委員長・伊藤昌毅東大生産技術研究所助教授)で報告した。
同事業は県の「観光2次交通機能強化補助事業」の一環。検索サイトで観光地への経路検索をしても正確な情報が示されない状態を改善し、県内移動の利便性向上と公共交通機関の利用促進を図る。
データの収集・加工は次世代ICT(情報通信技術)の研究などを手掛ける一般社団法人沖縄オープンラボラトリ(浦添市、伊藤幸夫理事長)が県の補助事業者として選定され担当している。同団体は県内51の公共交通機関事業者から経路や運賃情報などを集め、集約したデータを統一の規格に加工。検索サイトだけでなくスマートフォンアプリの制作事業者などへ提供する。
すでに41事業者と覚書を締結しており、残り10事業者との覚書締結後、沖縄本島や周辺離島のオープンデータの提供を開始する予定となっている。
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