徒歩での南極遠征に挑んでいた冒険家の阿部雅龍さん(36)が、南極点の到達に成功した。1月17日午前6時20分(日本時間)、所属事務所に本人から衛星電話で連絡があった。阿部さんは「メスナールート」と呼ばれる、通常のルートより難しく日本人未踏破のルートに挑戦していた。
人力車夫の顔も持つ
阿部さんは秋田県出身。冒険家としてこれまで3度の北極探検やアマゾン川のいかだ下りなどに成功してきた。「夢を追う男」と称して東京・浅草を中心に人力車の車夫としても活動しつつ、おなじ秋田出身の冒険家・白瀬矗(のぶ)さんが果たせなかった南極の「白瀬ルート」踏破を目標に活動してきた。
18年11月には自身初となる今回の南極遠征をスタート。自分でソリを引いてメスナールートの攻略を目指していた。
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