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冬スイーツの“女王” 「雪苺娘」が20年以上愛されるワケ:ヒットの理由を解剖(4/4 ページ)
山崎製パンの「雪苺娘」は冬の定番スイーツだ。なぜ20年以上売れ続けているのだろうか。味や具材のバランス、ネーミングにその秘密があった。
トレンドを盛り込みながら新商品を開発
過去にチョコバナナ、ブルーベリーレアチーズといった限定商品を発売してきた雪苺娘だが、毎年、新しい試みを続けている。例えば、19年2月1日〜3月31日限定で、桜葉入りこしあんを使用した雪苺娘を発売する。マーケティングを担当する越智氏は「訪日外国人観光客のなかで、『サクラノミクス』がトレンドワードになっています。あんこの中に季節感を盛り込んだ商品です。こういったように、その年ならではの商品を毎年出しています」と解説する。また、「2月5日からコンビニ限定でチョコ味の雪苺娘を販売しています。一部の店舗でしか買えない商品を出したり、販売期間を通常の雪苺娘より短くしたりして、プレミアム感を出すようにしています」(越智氏)
求肥、いちご、クリーム、スポンジと組み合わせ自体は非常にシンプルだが、ロングセラーとなった雪苺娘。「印象に残るネーミング」「日本人に支持されやすい具材」「絶妙な味のバランス」といったあたりが、長く愛される秘密なのかもしれない。
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