全業種でアルバイトが不足 警備や清掃は深刻化:マイナビ調査
マイナビはアルバイト採用に関する調査結果を発表。あらゆる業種で人手不足が問題化する中、企業はシニア層の積極採用などに躍起になっていることが分かった。
マイナビは2月12日、アルバイト採用に関する調査結果を発表した。あらゆる業種で人手不足が問題化する中、企業はシニア層の積極採用などに躍起になっていることが分かった。
アルバイト社員の過不足感について、全体の68.7%の企業が「不足している」と回答。いずれの業種も人材不足で、特に工事現場などの「警備・交通誘導」、ビルなどの「清掃」では8割を超える結果となった。一方で、「事務・データ入力・受付・コールセンター」の仕事は「充足している」との回答が唯一5割を超えた。
採用コストについては、全体の27.8%が「上がった」と回答しており、すべての業種で「上がった」割合の方が多い結果となった。中でも人手不足が深刻な警備・交通誘導と清掃は4割以上の企業が上がったと回答するなど、他の業種と比較して大きく増加した。
人材確保のための具体的な実施策に関して、給与の増額が30.6%でトップだった。以下、シフトの緩和(26.2%)、シニア層の積極採用(23.0%)が続いた。かたや外国人の採用については8.6%と消極的な結果となった。今後実施したい施策は、福利厚生の充実(18.6%)、職場の設備の充実・改善(16.7%)などが挙がった。
一方、アルバイト社員が長く働き続けられる理由としては、シフトの融通が利くこと(45.0%)と、人間関係の良さ(44.6%)が突出して高い結果となった。
同調査は2018年11月22日〜12月4日に実施。14業種から1323件の有効回答を得た。
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