「ビットコイン、19年中に強気相場に戻る」 著名アナリストが解説:8月までには……
2019年は仮想通貨相場にとって復調の年になるだろう。強気筋として知られる米投資調査会社Fundstrat Global Advisorsの共同創設者であるトーマス・リー氏が指摘。米CNBCに出演し、その理由を解説した。
2019年は仮想通貨相場にとって復調の年になるだろう――。強気筋として知られる米投資調査会社Fundstrat Global Advisorsの共同創設者であるトーマス・リー氏は米CNBCに出演し、堅調なマクロ経済の動向などから仮想通貨相場が再び上昇基調に復すると予測した。
「現在の相場状況は高収益を狙いやすい環境であり、ビットコインには好都合だ。昨年はドルが急騰し逆風となっていたが、それも解消された」とリー氏は指摘。仮想通貨相場が200週移動平均線(移動平均線とは一定期間の終値平均値)を上回る水準で推移していることなどを挙げ、テクニカル指標が安定してきていると説明する。
「しかし、より重要なポイントはビットコインが使いやすくなりつつあることである。米Facebookや米J.P. Morgan、みずほ銀行などの(大手)企業がデジタル通貨の発行に乗り出してきた。きっかけは政情不安であったが、ベネズエラのような国ではビットコインが広く普及し始めている」とし、これらの現状を踏まえると19年には仮想通貨相場は上向くという。
さらに、米大手金融機関Fidelityが仮想通貨のカストディーサービス(投資家に代わって投資対象となる資産の保管や管理などの業務を行う)を開始したことや、米インターコンチネンタル取引所傘下の仮想通貨取引所Bakktがビットコイン先物取引を始めようとしていることなどからも、仮想通貨が新たなアセットクラス(投資対象となる資産の種類・分類)に組み込まれるのは時間の問題との見方を示した。
リー氏によると、8月までにはビットコイン価格は200日移動平均線を上回り、昨年の値下げ幅解消に向かい始めるという。
「調整のため6000ドルを下回る水準でしばらくは推移するだろう。実際に強気相場に転換するのは5〜6カ月後とみる」
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