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ファミマが「からあげクン」に“宣戦布告” 新商品の「ポケチキ」を食べ比べてみたナゲットでもから揚げでもない?(1/2 ページ)

ファミリーマートが一口サイズのフライドチキン「ポケチキ」を発売する。ローソンの看板商品「からあげクン」と競合する商品だ。ポケチキとからあげクンを実際に食べ比べてみた。

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 ファミリーマートは5月14日、一口サイズのフライドチキン「ポケチキ」(税込200円)を発売する。からさが特徴の「ホット」、スタンダードな「プレーン」、そして「チーズ」の3種類がある。紙のパックに揚げた鶏肉が5個入っており、気軽につまんで食べられる。

 ポケチキの概要は3月19日の「2019年度上期商品政策説明会」で発表された。説明会ではさまざまな戦略商品が紹介されたが、商品・物流・品質管理本部長の佐藤英成氏はポケチキを目玉商品と位置付けた。

 ポケチキは手軽に食べられるホットスナックとして、ライバルであるローソンの人気商品「からあげクン」に“真っ向勝負”を挑む商品だが、どのような勝算があるのだろうか。

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ファミマの「ポケチキ」

ポケチキを開発した背景

 まず、ファミマがポケチキを開発した狙いを解説しよう。ポケチキは主に女性客の獲得を目的とした商品だ。コンビニでフライヤー商品を購入する女性のニーズは「自分のために買う」と「家族や友人のために買う」の2つに分けられるとファミマは分析している。具体的には、「小腹を満たしたい」「あと1品何か食べたい」といったシーンが想定される。ファミマではレジ横のコーナーでファミチキや焼き鳥を販売しているが、一口サイズのナゲットのような商品は扱っていない。そこで、ラインアップを強化する目的でポケチキを開発した。

 ポケチキは一見するとナゲットのような外見だが、ファミマはナゲットとから揚げの両方の“良いとこ取り”をした商品だと説明する。一般的なナゲットの特徴は「衣が薄い」「油っぽさ控えめ」「ひき肉を使用」だ。一方、から揚げの特徴は「油分が多い」「そのままの肉を使用」「肉々しさが強くジューシー」となる。ポケチキは衣が薄く、肉粒感があり、ジューシーな商品だと位置付けている。

からあげクンとの類似点

 ポケチキはローソンで販売しているからあげクンと多くの点で類似点がある。両者とも鶏のむね肉を使用しており、薄い衣で包まれている。並べてみると一目瞭然だが、箱の大きさや肉のサイズがほぼ一緒だ。箱の前面につまようじを入れる穴がついている点も共通している。からあげクン(レギュラー、5個入り)は216円で、ポケチキは5個で200円だ。

 味の違いを確かめるため、実際に両者を食べ比べてみた。比較対象はポケチキの「プレーン」「ホット」「チーズ」と、からあげクンの「レギュラー」「レッド」「北海道チーズ」だ。あくまで記者の個人的な感想だが、からあげクン(レッド)のほうが、ポケチキ(ホット)よりやや辛さが強いように感じた。また、全体的に明確な違いは感じられなかったが、食べる人によって判断は分かれるかもしれない。

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からあげクンとポケチキ
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