「からあげクンBAR」に行ってみた 独自の世界観と創作レシピをビールと一緒に味わう:期間限定オープン(2/3 ページ)
4月15日から5月6日まで、「からあげクンBAR(バル)」がオープン。限定メニューをビールと一緒に味わえる。誕生してから33周年を迎えたからあげクンの新戦略とは?
昭和と平成を駆け抜けたからあげクン
からあげクンは指でつまんで歩きながら食べられるホットスナックとして1986年(昭和61年)に発売された。発売当初は英字新聞をイメージした包装紙に入れられていた。ローソンの担当者が米国にホットスナックの視察に行った際、新聞に包んでナゲットを食べているお客を見て考案したという。平成になると、包装紙は「おじさん」のキャラクターが印刷されたものに変わった。その後、より多くのお客に親しまれるために考案されたのが、現在の鶏のキャラクターだ。
からあげクンは常に進化を続けてきた。原材料となる鶏のむね肉と小麦粉はそれぞれ14年と18年に100%国産に変更し、「安心・安全」をアピールしている。累計の売り上げ数は30億食を突破している。からあげクンの名前を聞けば、どのような商品かをイメージできるお客も多く、非常に高いブランド力を誇っている。現在は、レギュラー、レッド(辛い味付け)、チーズの3種類が定番で、その他のフレーバーを定期的に投入している。
からあげクンBARでは、製法を一新した「超(スーパー)からあげクン」も提供される。あらびきペッパーマヨ味が5月7日、黒ごま麻辣味が5月21日にそれぞれ発売されるので、そのお披露目的な意味合いもある。
ファミリーマートは5月14日、一口サイズのフライドチキン「ポケチキ」を発売する予定だ。これは、からあげクンの競合になり得る商品で、ホットスナック市場の競争はますます激化する。からあげクンは独自の世界観や味といったトータルの商品力で勝ち残ることができるだろうか。
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