製品導入の商談、負担になってない? 「Eight」のSansanが導入担当者支援するマッチングイベント開始:月2回の定期開催
名刺管理アプリ「Eight」を提供するSansanがビジネスイベント「Meets」をスタート。ビジネス課題を抱える企業の導入担当者と、解決のためのサービスや製品を持つ企業をマッチングすることで、双方の業務を効率化する狙い。
「業務を効率化したい」「現場の課題を解決したい」――そんな風に新しい製品やサービスの導入を検討する企業は多い。しかし、いざ導入するとなると担当者の仕事は膨大だ。
社内の問題点を整理し、それを解決するサービスを探し出すだけでは終わらず、類似サービスと比較検討したり、自社の環境で使えるか検証したりする必要もある。「思ったように導入が進まない」「商談などに時間が取られて本来の業務に集中できない」といった悩みを抱える人も多いのではないだろうか。
こうした課題を解決しようと名刺管理アプリ「Eight」を提供するSansanが、導入担当者とサービス・製品提供企業のマッチングイベント「Meets」の開催に乗り出した。
Meetsは「業務プロセス改善」や「従業員の満足度向上」といったビジネス課題をテーマに、月2回開催するEightユーザー向けのイベント。テーマに合った製品やサービスを持つ企業が6〜9社ほど登壇し、1社ごと6分のプレゼンテーションを行う。イベントに参加した導入担当者は複数の類似サービスを一度に知ることができ、比較検討した上で登壇企業とその場で相談や商談が行える。
登壇企業は、Eightユーザーへのアンケートや各テーマの有識者の意見などを参考にSansanが選定。一方参加者は、プロフィール情報や行動データをもとに、テーマに関心のありそうなEightユーザーを同社が開発した独自アルゴリズムで推定して招待している。例えば採用をテーマにしたMeetsの場合、「プロフィールから人事担当者と分かる人」や「人事担当者と行動データや交流のあるユーザーが似ている人」などが対象になるとした。
Sansanの塩見賢取締役(Eight事業部長)は「これまでは売り手がピンポイントで買い手にアプローチするのは難しく、ニーズがあってもすれ違うことが多かった」と話す。Eightに蓄積された役職や業種といったビジネス情報を活用することで、双方にとって最適なマッチングを目指すという。
導入担当者など来場者の参加費は無料。プレゼンターとしての登壇費用は250万円(税別、以下同)だが、スタートアップ企業なら100万円で登壇可能だ。同社は「(商談成立などの)成果報酬は設けない。接点を持ったユーザーとその場で商談できるというスピード感が優位性になるのではないか」としている。
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