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ビットコインキャッシュ混乱 SBIが取扱停止、BSVは上場廃止が相次ぐ
1年半前にビットコインからハードフォークして生まれたビットコインキャッシュが混乱している。半年前にはさらに2種類に分裂し、存在感が低下。取り扱いを廃止する取引所も現れた。
2017年8月にビットコイン(BTC)からハードフォークしたビットコインキャッシュ(BCH)に混乱が広がっている。SBIバーチャル・カレンシーズ(東京都港区)は4月16日、BCHの取り扱いを廃止すると発表した。
理由として、時価総額が大幅に減少したこと、その結果としてセキュリティ上問題となる「51%攻撃」の可能性が高まったこと、さらなるハードフォークの可能性があることを挙げた。取り扱い廃止時期は6月下旬としている。
BCHは18年11月に、コミュニティ関係者の対立から「ビットコインABC」と「ビットコインSV」にハードフォークして分裂した。同時送金を防ぐ「リプレイプロテクション」が実装されていないなどセキュリティ上の懸念もあり、各取引所でも対応はまちまちだったが、ほとんどの取引所ではビットコインABCがBCHの後継として扱われている。
ビットコインSVは、BSVとして取引所によっては取り扱いを継続していたが、マルタに本拠を置く大手取引所のBinanceは、4月15日にBSVの取り扱いを廃止すると発表。さらに米国のKrakenも16日にBSVの取り扱い廃止を発表した。国内の取引所BITPoint(東京都港区)でも15日、BSVの取り扱いを行わずBSV保有権利を持つユーザーに現金での交付を行うと発表している。
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