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商品が上下左右に動く「謎の自販機」が、数年後に増えそうな理由水曜インタビュー劇場(QR公演)(3/6 ページ)

京成上野駅の構内をフラフラしていると、ちょっと気になるモノが目に飛び込んできた。サイネージの画面に、漫画『キン肉マン』のフィギュアなどが並んでいて、それらの商品が左右にゆっくり動いていたのだ。謎の自販機を触ってみたところ……。

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無制限に商品を並べることができる

土肥: ミセデモの特徴を教えてください。

湯本: 広さ0.6平方メートル。狭いスペースでも設置できますが、商品はものすごくたくさん展示することができるんですよね。ヨコにいくつでも、タテにいくつでも。つまり、無制限に商品を並べることができる。気になった商品があれば、それをタップするとQRコードが出てきて、スマホを使ってQRコードを読み取れば、購入することができます。

土肥: でも、それだけだとスマホで十分ですよね。例えば、Amazonのサイトで気に入った商品を買えばいい。


ミセデモの特徴は?

湯本: ECサイトで購入するとき、「実物を見たいなあ」と思ったことはないでしょうか。一度購入したことがあるモノであれば、触らなくても見なくてもいいかもしれませんが、初めて購入するモノはできれば実物を見てみたい。けど、見ることができない。そんな不満を解決するために、ミセデモの隣にショーケースを設置して、そこにサンプルを展示できるようにしました。

 ミセデモの機械を初めて見た人は、「どんな商品が並んでいるのかな」「この商品が気に入った。買おう」と思われるかもしれませんが、この仕組みに必要なのは「サンプル」なんですよね。サイネージの画面にたくさんの商品を並べることも大切なのですが、サンプルを充実させて、お客さんに「これ、欲しいなあ」と思っていただくことも重要なんです。


ミセデモの隣に、ショーケースを設置。『キン肉マン』の商品が展示されていた

土肥: 今年3月、京成上野駅に設置しましたが、その前に実証実験を行ったんですよね。

湯本: 2018年8月、空港内にある土産物店で、ミセデモを設置しました。空港で土産物を購入したことがある人は多いかと思いますが、夏休みや冬休みといった帰省シーズンになると、たくさんのお客さんが店内で買い物をしていますよね。商品を購入するためにたくさんの人がレジに並んでいるわけですが、そうした光景を見ると、「うわっ、たくさんの人がいるなあ。時間もないし、違う店で買おう」という人がいるかもしれません。

 実際、そのような人がたくさんいることが分かってきたので、機会損失を回避するために、ミセデモを設置していただくことに。店内で販売している商品を、マシーンでも販売することになりました。

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