スシローが次世代型店舗オープン 効率化目指す“すごい”テクノロジーの全容に迫る:その全貌を明らかにする(1/4 ページ)
スシローがテクノロジーを駆使した次世代型店舗をオープンする。作業の効率化と客の満足度向上の両立を狙う。どのようなテクノロジーが導入されているのか?
回転寿司大手「スシロー」を運営するあきんどスシローは、客の満足度向上と店舗オペレーションの省力化を両立させた「次世代型スシロー店舗」を、6月26日にオープンする。スシロー伊丹荒牧店(兵庫県伊丹市)をリニューアルした店舗だ。
新たなテクノロジーを導入することで、客とスタッフの両者が使いやすい店舗を目指している。また、スタッフの負担を軽減することで、人材不足に対応するとともに、接客や調理に集中できるようにしているという。
客が入店してから退店するまでのストレスを軽減
新型店舗にはどのような工夫がされているのかを紹介しよう。
(1): 自動受付・案内システム
新型店舗では「自動受付・案内システム」を刷新している。客は来店してから専用機械にチェックインした後、セルフで席に案内される。テーブルに着くまでに待ち時間が発生する場合、自分の順番が来ると新たに設けられた自動案内機のモニターなどで席まで案内される。
(2): 画像認識による自動皿会計システム
レーン上には、カメラが設置されている。このカメラを用いた画像認識技術によって、皿をカウントする自動皿会計システムが導入されている。自動でカウントすることで、会計の待ち時間を短くしたり、皿の数え間違いのトラブルを減らしたりする効果を狙う。
(3): セルフレジでの自動精算
食事が終わったら、受付時に渡されたQRコードをレジにかざし、客自らが会計する。支払い方法も選べる。レジの待ち時間が短縮される。
(4): 自動土産ロッカー
寿司を持ち帰りする場合、客はスマホに連動した自動土産ロッカーを利用する。注文時に発行されるQRコードをロッカーにかざすと、扉が開き、持ち帰ることができる。客は時間になったら店に取りに行くだけだ。
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