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餃子の王将が“立ち食いのみ”の新業態店をオープン 狙いを社長に聞く:まるで立ち食いそば屋さん(2/3 ページ)
餃子の王将が立ち食いそば屋のような新業態店をオープンした。店内に椅子はなく、全席立ち食いスタイルとなっている。開発した狙いを渡邊直人社長に聞いた。
社長が語った出店の狙い
なぜ、餃子の王将はこのような店舗を開発したのだろうか。渡邊直人社長に狙いを聞いた。
餃子の王将は今後、駅構内や狭小物件などを開拓しようとしている。東日本エリアでは、繁華街やロードサイドなどに出店する余地は残されている。一方、関西には出店余地はあまりないという。これ以上増やすと、既存店同士の商圏が重なってしまう危険がある。新業態店ならば「(既存店と)同じ商圏の中でもカニバリを起こさない」(渡邊社長)。“飽和状態”にある関西でもさらに店舗を増やせる可能性が生まれるわけだ。
また、渡邊社長は新業態店の運営が軌道に乗るようなら、既存店を業態転換する可能性についても言及した。エリアごとに最適なタイプの店舗は異なるので、出店するに当たっての選択肢を広げる狙いもあるようだ。
新業態店は、従来の店舗と比べて設備投資が抑えられるだけでなく、運営する店員も少なくて済む。アトレ秋葉原店が成功したのなら、「50店舗以上出店したい」(渡邊社長)という。
渡邊社長はアトレ秋葉原店を「駅の立ち食いそば屋さん」に近い業態だと表現した。餃子の王将が運営する「立ち食い」スタイルの店舗は成功するだろうか。
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