ホンダ、日産 それぞれ50万台リコール エアバッグと電源装置に不具合:日産は車両火災4件
ホンダと日産自動車はそれぞれ約50万台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。ホンダは「フィット」など計10車種49万4546台。日産は「セレナ」など計7車種49万1345台。
ホンダと日産自動車は6月27日、それぞれ約50万台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。ホンダの対象車種は「フィット」など計10車種49万4546台。日産は「セレナ」など計7車種49万1345台。
ホンダの不具合箇所は、タカタ製エアバッグのインフレータ(膨張装置)。助手席側のエアバッグのインフレータにおいて、温度や湿度の変化の繰り返しによってガス発生剤が劣化することがあるという。そのため、エアバッグ展開時にインフレータの内圧が異常上昇して、インフレータ容器が破損する恐れがある。
対象車両の製造期間は2000年8月〜08年4月。フィットのほか、「ストリーム」「アコード」「CR-V」などが対象となる。対象の全車両の助手席側エアバッグのインフレータを対策品と交換する。これまでに不具合は発生していない。
日産は、電気装置(電源分配器)に不具合があった。電源分配器の基板において、製造設備の管理が不適切だったため、不要なはんだが付着した状態で防湿材がコーティングされたものがあり、使用過程でコーティングに亀裂が発生することがあるという。そのため、高湿環境下において発熱し、最悪の場合、車両火災に至る恐れがある。
対象車両の製造期間は08年11月〜18年9月。セレナのほか「キューブ」、スズキにOEM供給する「ランディ」、三菱に供給する「デリカバン」などが対象。全車両の電源分配器を確認し、対象の部品の場合は対策品と交換する。これまでに4件の火災が発生している。
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