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最安バーガーは1000円 モスが最高級店をオープンする狙いを現地で確かめた:普通のモスとは大違い(2/4 ページ)
モスバーガーの最高級店舗「MOS PREMIUM(モスプレミアム)」が登場。最も安いハンバーガーでも1000円という強気の価格設定。どのような商機があるのか、店舗に行ってみた。
紅茶専門店と同居しているワケ
モスプレミアムの大きな特徴は、モスフードサービスが運営する紅茶専門店「マザーリーフティースタイル」が同じ店舗内に“同居”していることだ。
お店に入ると、目の前にはモスプレミアムのカウンターが並んでいるが、その隣にはマザーリーフのカウンターもある。お客は、その時の気分に応じて、ハンバーガーを注文したり、紅茶を注文したりできる。厨房と座席を2店舗で共有することで、スタッフの人員削減や業務の効率化を図るのが目的だ。
注文方法も工夫されている。昼の時間帯、お客はそれぞれのカウンターで商品を注文し、店員にお金を払ってから席で料理が届くのを待つ。この時間帯は多くのお客が来店し、1人客も多い。追加注文をするお客はそう多くないので、この方式が効率的だという。夜になると、お客はテーブルに置いてあるタブレットから注文する。タブレットの中には、モスプレミアムとマザーリーフのメニューが全部入っているので、店員はオーダーをとる必要がなくなる。食事が終わった後、お客はレジで会計を済ます。これは、ゆっくりとくつろぎながら食事をしてもらいつつ、追加オーダーをとりやすくするための工夫だ。
昼と夜の客単価は、それぞれ1100円と2500円を想定している。最もスタンダードなハンバーガー(1000円)にはポテトも付いているが、ランチの時間帯にはドリンクがサービスされる。つまり、ランチ需要を1000円で満たせるというわけだ。
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