ひろゆきが斬る「ここがマズいよ働き方改革!」――「年収2000万円以下の会社員」が目指すべきこと:ひろゆきの仕事哲学【中編】(4/5 ページ)
平成のネット史の最重要人物「ひろゆき」への独占インタビュー。ひろゆきの仕事観・仕事哲学を3回に分けて余すことなくお届けする。中編のテーマは「働き方」――。
新卒一括採用は若者に優しい仕組み
――そのラインを目指さない人は、会社員という選択をするのが無難そうです。
あまり優秀じゃない大多数の若者にとっては、今の日本の新卒一括採用のシステムってとても有利なものだと思うんですよね。「命令聞きそう」とか「融通利きそう」みたいな曖昧(あいまい)な理由で、スキルがなくても若ければ採用してもらえるじゃないですか。
米国やフランスには新卒一括採用っていう概念がないから、若い人のほうが就職は大変なんです。スキルで採用するから。そうすると中途で経験がある人のほうがいいよね、っていう判断になってしまうんです。
しかも、日本ではOJT(オン・ザ・ジョブ・トレーニング)があるから、給料をもらいながら教育までしてもらえるじゃないですか。他の国だと「教育は、会社の外で自分で受けてきてください」という発想なので、こんな国はなかなかないですよ。
――それをする企業側のメリットってどんなところにあるのしょうか?
それって、社員をぬるま湯につけておくようなものなので、会社の外に出ていこうとする人が減るんです。会社の中で優秀な人材ができ上がっても、その人たちは外に出たことがないので、転職した時の自分の価値が分からないまま、ずっと会社にいてくれる。
もちろん新卒採用で採った中にはハズレもいるかもしれないけど、長期的な視点で見たら、何人かの優秀な人が40年間もその会社にい続けてくれたら、ビジネスとしては得ですよね。
――若者にも企業側にもメリットがあるという話ですが、それでは、現状の日本の新卒一括採用で損をしているのはどの層なのでしょうか?
超優秀な若者ですよね。Googleにいけばいきなり年収1500万円とかもらえる人でも、日本企業を選ぶと、周りと一律で月収30万円から始めましょう、ってなってしまいますから。
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