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“あの匂い”が漂う空間へ 工場併設「カルピス」ミュージアムに行ってきた:10月1日から一般公開(3/3 ページ)
アサヒ飲料は「カルピス」100周年事業として、群馬工場内の見学施設を10月にオープンする。カルピスの歴史や製造工程を“五感”で学べる。なぜカルピスのブランド発信に力を入れるのか。現地で施設を見学した。
「三ツ矢サイダーミュージアム」と共に、東西で発信
ミュージアムは工場に隣接していることから、工場見学もセットで楽しめる。見学できるのは、「カルピスウォーター」や「バヤリース」などのペットボトル製品の製造ラインだ。
ペットボトル容器が成型され、飲み物が充填(じゅうてん)された後の容器がラインを流れていく様子を見ることができる。ラベルを巻き、検査をして梱包する工程だ。ただ、訪問時はちょうどラインが止まっている状態だった。一般公開時には、ラインが止まっていても「映像などで稼働時の状況を見られるようにする」とのことだった。
今回新設するカルピスミュージアムの他に、アサヒ飲料の見学施設としては、明石工場(兵庫県明石市)の「三ツ矢サイダーミュージアム」がある。今回の新施設によって、東西2カ所で見学施設を整えたことになる。地域の子どもやファミリーを主なターゲットとする発信拠点を強化することは、工場が立地する地域との結び付きと、歴史あるブランドの力をさらに強めていく狙いがある。
販売が増加基調にあり、次の100年に向けて良いスタートを切ったカルピスブランド。次の世代に伝えていくファンをさらに増やせるかどうかが、将来の成長と衰退の分かれ目になるだろう。
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