タピオカバブルは崩壊間近? 有力チェーン「ゴンチャ」が荒波を乗り越える条件:長浜淳之介のトレンドアンテナ(6/6 ページ)
雨後のタケノコのように増殖し続けるタピオカ店。筆者はタピオカバブルの崩壊は近いと予想する。人気ナンバー1の「ゴンチャ」はスタバのように“文化”を創出できるか。
タピオカバブルの大崩壊を乗り越えられるか
8月13日から9月16日まで、山手線の原宿駅前にある商業施設「jing」内には「東京タピオカランド」なる“タピオカの夢の国”をテーマにした期間限定のテーマパークがオープンする。頂点に達したタピオカブームがどうなっていくのか。ゴンチャはお茶界のスターバックスとなれるのか。
格安の業務スーパーに行けば、1杯30円相当の即席タピオカが販売されている。タピオカの原価は安い。なのにタピオカスタンドは、単価500円を取れるおいしい商売。小さなスペースで開業できて資金もかからず、誰でもできそうな趣だ。そのため、粗製乱造が起こっている感がある。
ゴンチャが今後予想されるタピオカバブルの大崩壊を乗り越えて、国民的ブランドとして定着していけるのか。個人的には店内でもう少しゆっくり座れればと思うのだが、間もなく正念場を迎えるであろう同社の動向を見守りたい。
【お詫びと訂正:2019年8月6日午前5時の初出で、「渋谷・SHIBUYA109にオープン」と記載いたしましたが、誤りでした。正しくは、「渋谷・MAGNET by SHIBUYA109にオープン」でした。お詫びして訂正いたします。】
著者プロフィール
長浜淳之介(ながはま・じゅんのすけ)
兵庫県出身。同志社大学法学部卒業。業界紙記者、ビジネス雑誌編集者を経て、角川春樹事務所編集者より1997年にフリーとなる。ビジネス、IT、飲食、流通、歴史、街歩き、サブカルなど多彩な方面で、執筆、編集を行っている。共著に『図解ICタグビジネスのすべて』(日本能率協会マネジメントセンター)など。
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