夏休み明けに「転職を考えたことがある」は4割 実家に帰る人に強い傾向:65%が「会社に不満」
スタッフサービス・ホールディングスが発表した調査結果によると、38.4%の人が夏休みやお盆休み明けに転職や退職を検討したことがあると回答。3年に1回以上帰省する人に限ると、47.0%に上った。
夏季休暇やお盆休み明けに転職を考えたことがある人は約4割――。人材総合サービスを手掛けるスタッフサービス・ホールディングスが8月9日に発表した「夏休みと転職に関する調査」結果によると、38.4%の人が夏休み明けに転職や退職を検討したことがあると回答した。
回答の内訳は「何度もある」が14.3%、「何度かある」が24.1%。「一度もない」が61.6%だった。また、「3年に1回以上、夏休みに実家に帰る」という人に限ると、「何度もある」「何度かある」が合わせて47.0%に上り、「実家住まいである」人の27.5%を大きく上回った。定期的に帰省する人の方が、夏休みを経て転職を検討しやすい傾向があることが分かった。
夏休み、お盆休み明けに退職や転職を考えた理由(複数回答)として、最も多かったのは「休み中に自分の働き方や今後を考え直したから」(62.8%)。他には、「このまま休んでいたいと思ったから」(30.5%)、「ボーナスが支給された後だから」(24.2%)、「転職活動の時間が作れそうだから」(24.2%)という回答も多かった。
また、3年に1回以上夏休みに実家に帰る人を対象に、帰省のタイミングで「地元での就職を考えるか」を問うと、「何度もある」「何度かある」を合わせて33.8%だった。その理由を自由に答えてもらったところ、「東京に疲れたから(東京都・40代男性)」「地元が恋しくなったから(岩手県・40代男性)」「親や地元の人たちと接していると、仕事に忙殺される毎日がむなしく感じたから(福岡県・30代男性)」などが挙がった。
転職の検討とは関係なく、「今勤めている会社に対して、不満があるか」についても質問。「ある」が28.9%、「どちらかというとある」が35.9%となり、合わせると64.8%の人が、会社に対して何らかの不満があるという結果になった。不満の内容を問うと(複数回答)、圧倒的に「給料が安い」(61.3%)だった。「上司が理不尽」(32.9%)、「不当な評価」(24.7%)、「休みが取りづらい」(23.1%)も挙がった。
調査は7月17日〜19日にインターネットで実施。20〜49歳の会社員1000人から回答を得た。
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