一風堂が「ラーメン1杯でビール最大5杯無料」を急に変更 ドタバタ劇の裏側:お客が殺到
一風堂がラーメンを注文するとビールがサービスされるキャンペーンを展開。8月19日から開始したが、開始翌日にキャンペーン内容を急遽変更。お客が殺到したことが理由とのことだが、どれくらいの反響があったのか?
大手ラーメンチェーンの一風堂は8月20日、対象のラーメンを注文するとビールがサービスされるキャンペーン「ビアラーメン」について、企画内容の変更を発表した。
このキャンペーンは、8月19日から実施。25日までの実施期間中、20時から22時までに対象店舗で「特製白丸」(税別990円)か「特製赤丸」(同1060円)を注文すると、「アサヒスーパードライ」の生ビールが最大5杯まで無料で提供されるという内容だった。国内の25店舗限定。
キャンペーン開始当初は特製白丸か特製赤丸の料金だけでビールが提供されるとしていた。しかし、お客が殺到。実際の数値は明かされなかったが、客足の多さは「想像以上」(広報担当者)で、開始時間の1時間ほど前から行列ができている店舗もあったという。
そこで、食事中のお客への影響や、キャンペーン用に用意していた生ビールの在庫量などから判断して、お客がビールの費用を一部負担する形とし、セット価格1200円(税別)へと変更した。
一風堂は、6月と7月にも時期ごとのイベントに合わせたキャンペーンを展開。今回は、猛暑に合わせて「夏場にラーメンを食べる暑さの軽減」と「新しい食事シーンの創出」を狙って異例の5杯ビール無料を打ち出した。もともと一風堂ではラーメンやサイドメニューと一緒にビールを飲むお客も多く、主にディナー時間帯の売り上げ強化を狙っていた。 変更は20日の20時時点で適用され、順次各店舗で告知物の差し替えなどを行っていくという。また、今回のキャンペーンへの反響については「とてもありがたい」とし、今後も季節に合わせたキャンペーンや、「創業34周年」のイベントを企画しているとした。
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