「確実に座れる」私鉄特急が人気、一方で課題も:遠距離通勤の味方(1/4 ページ)
遠距離通勤のサービスが花ざかりである。通勤向けライナー列車に力を入れる社もあれば、通勤向けの特急も人気を集めている。一方、課題もあって……。
遠距離通勤のサービスが花ざかりである。全席指定のライナー列車に力を入れる社もあれば、通勤向けの特急も人気を集めている。一方で、都心部への人口集中は進み、タワーマンションの人気も高い。
そんな中、鉄道各社はそれぞれの利用者に向けて適切なサービスを提供しようと試みている。住む場所と通勤のあり方は個々人の事情や考え方、ライフスタイルに合わせて決めればいいものの、鉄道各社はそれぞれに対応しなければならないのだ。
遠距離通勤のメリットを提示する鉄道会社
先日、NHKのニュース番組で、特急などを使用し快適な通勤をしている人たちのことが取り上げられていた。埼玉県飯能市に住むある女性は、西武鉄道の特急列車を通勤に使用し、その時間に資格試験の勉強をしているという。またJR東日本の「はちおうじ」などで、快適な通勤をしている人なども登場していた。
関東圏の私鉄特急は、全列車座席指定である。「はちおうじ」「おうめ」「ときわ」など通勤に使われるJR特急も、全列車座席指定である。座れないことがないのだ。その時間に勉強や読書ができるので、有意義な時間を過ごすことができる。といったことがあるので、「確実に座れる席」は、人気を集めているのだ。ちなみに新幹線の定期券は自由席のみ利用できるので、こちらは座れない可能性がある。
仕事とプライベートを別々のものとして考えたい、というタイプの人には、遠距離通勤は意外と適している。電車に乗っている時間の中で頭を切り替え、心穏やかにして家に帰る。特に、特急やライナー列車を利用して通勤していると、その時間にプライベートのスペースと時間を確保することができ、仕事のうさを家に持ち帰ることがなくなる。そのことを理解してか、特急車両を新造する会社もあり、今後も注目を集めそうである。
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