ニュース
BATJ、たばこ「ラッキー・ストライク」など80銘柄値上げ申請 値段は今後も上昇の見込み:巨大な税収源
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパンがたばこの価格改定を申請。「ラッキー・ストライク」や「ケント」「クール」など80銘柄が対象。2020年、21年にはたばこ税の改定が予想されており、再度の値上げが予想される。
ブリティッシュ・アメリカン・タバコ・ジャパン(BATJ)は8月28日、たばこ製品の価格改定申請を財務省に行った。
対象となる銘柄は、「ラッキー・ストライク」「ケント」など紙巻たばこを中心に80銘柄で、10〜20円の値上げが予定される。
今回の改定は、10月の消費増税に合わせたもの。申請が認可されれば、10月1日に改定が行われる。すでに日本たばこ産業(JT)やフィリップ・モリス・ジャパンは消費増税に合わせた改定の認可を受けており、BATJが認可を受ければ大手3社の足並みが揃うことになる。
21年まで毎年値上げ予定
たばこの価格は、たばこ税の改定により18年10月にも行われた。たばこ税の改定は20年、21年にも予定されており、4年連続で値上げされることが見込まれる。たばこの価格には、国たばこ税、地方たばこ税、たばこ特別税、消費税と4種類の税金が含まれている。JTによると、一般的な紙巻たばこでは価格の6割が税金だという。
財務省の「たばこ税等に関する資料」によれば、紙巻たばこの販売数量は1996年の約3.5億本をピークに、17年度は約1.5億本と減少傾向にある。それでも税収自体は2兆円前後で毎年推移しており、このままたばこの売り上げが減っていけば、税率を引き上げて税収を維持する可能性もありそうだ。
関連記事
- JT、消費増税で115銘柄の価格改定を申請 「セブンスター」「メビウス」など10円値上げ
日本たばこ産業が、消費税増税に向け、たばこ製品115銘柄の価格改定を財務省に申請。申請が通れば、「セブンスター」や「メビウス」など115銘柄が1箱10円値上げされる。 - におわない「アイコス」誕生も近い? PMJ社長、「低温型」参入の可能性を否定せず
競争が過熱する加熱式たばこ市場。フィリップモリスジャパンは、アイコス専用たばこ「HEETS」シリーズ4銘柄を全国展開し、首位固めを目指す。ただ競合のJTは、新型「プルーム・テック」を近く2機種発売する予定だ。この動きにどう対抗するのか。市場ではJTのみが手掛けてきた「低温型」を開発する計画はあるのか。シェリー・ゴー社長に意見を聞いた。 - JT、わかばやエコーなど3銘柄を葉巻に実質移行 10月に紙巻き廃止でも販売継続
- ルノアールで来春から「紙巻きたばこ」禁止 直営店を全面禁煙か完全分煙に
「喫茶室ルノアール」などを運営する銀座ルノアールが、2020年4月から「紙巻きたばこ」の喫煙を禁止すると発表した。その理由は? - 「非喫煙客と喫煙客のケンカなくしたい」「減収が心配」――飲食店「禁煙化」の賛否を関係者に聞いた結果は?
「受動喫煙防止法」の賛否を飲食店関係者に聞いた。「賛成」は49.3%、「反対」は25.4%だった。「非喫煙客と喫煙客のトラブルをなくしたい」など、さまざまな意見が出た。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.