日産、新型「ジューク」欧州で発表 デザイン刷新、室内空間は広く:9年ぶりフルモデルチェンジ(1/2 ページ)
日産自動車は、新型「ジューク」を欧州で発表。9年ぶりのフルモデルチェンジ。11月末から欧州で販売する。
日産自動車は9月3日(現地時間)、スポーツタイプ多目的車(SUV)の新型「ジューク」を欧州で発表した。現行モデルよりも全長、全幅、全高を伸ばし、室内空間を拡大。高速道路の単一車線における運転支援技術「プロパイロット」など、先進技術も搭載した。
ジュークの初代モデルは2010年に発売。今回の新型は2代目となる。9年間で約100万台を販売しており、特に欧州市場で支持されているという。新型は、ロンドン、パリ、ミラノ、バルセロナ、ケルンの5都市で同時に発表した。今後、英国のサンダーランド工場で生産し、11月末から欧州で販売を開始する。
外観は、特徴的な丸型のLEDヘッドランプ、Vモーショングリルなどを組み合わせた新しいフロントデザインを採用。室内は後席のニースペースを5.8センチ、ヘッドルームを1.1センチ伸ばし、ラゲッジルームは約20%拡大して空間を広げた。
室内空間をより広くした一方で、車体は23キロ軽量化。高張力鋼板などの採用でプラットフォームの剛性を高め、「ジュークならではのスポーティーさと俊敏さにさらに磨きをかけた」(同社)という。エンジンは1.0リッター3気筒直噴ターボエンジンを搭載し、グレードによって6速マニュアルトランスミッションと7速デュアルクラッチトランスミッション(DCT)を用意。7速DCTにはエコ、スタンダード、スポーツというドライブモードを選ぶ機能があり、道路環境や好みに合わせて変更できる。
安全技術については、プロパイロットに加えて、歩行者や自転車を認識する「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」や、道路標識を認識して車速を調整する「インテリジェントスピードアシスト」、車線逸脱を防止する「インテリジェントLI(車線逸脱防止支援システム)」などを採用した。
また、今回新たに「Nデザイングレードパッケージ」を設定。ボディーカラーやルーフカラー、インテリアカラーのほか、バンパーや19インチアルミホイールなどを選択して、自分だけの1台を作ることができる。
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