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スーツを買えない若者たち レナウンが絶好調サブスク「着ルダケ」で就労を支援若者の4人に1人がスーツ買えず(2/2 ページ)

レナウンが、展開するサブスクリプションサービス「着ルダケ」で新プロジェクトを開始する。同サービスは利用者目標を上方修正するほど絶好調。「Wear For The Future」と称し、サービスで使用されたスーツを寄付する。タッグを組むNPO法人「育て上げネット」によれば、就労を希望する若者の4人に1人がスーツを持っていないという。

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若年層の「4人に1人」がスーツを持っていない

 内閣府の「平成30年版 子供・若者白書」によれば、17年時点で15〜39歳の「若年無業者」は71万人。また、育て上げネットの調査では、13年時点で15〜39歳の「働きたい」と考えている若者のうち、4人に1人がスーツを所持していないという。

 育て上げネットを01年に立ち上げた工藤啓理事長は、「就職に困難を抱える若者へ、せめてスーツだけでも提供してあげたい」と話す。同氏によれば、「高校のときに着ていたブレザーを仕方なく面接に着ていく人もいる」という。「『スーツでなくても良い』とされる面接でも、『何となくスーツを着ていった方が良いのかな』と思う若者も多い」。


若者の就労事情

 こうした情報を発信することで、過去には有志からスーツの提供もあったという。しかし、デザインが古すぎたり、汚れがあったりとさまざまな問題があった。汚れているものの場合、クリーニングするコストがかかるし、遠方へは郵送する必要もある。「寄付してくれることはとてもありがたい」と同氏は話すが、現在は提供を受け付けていないという。

 レナウンの担当者によれば、プロジェクト開始時点で60点ほどのスーツを用意。今後、スーツの数は2年サイクルの終了などで増える見込みだという。


記念撮影
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