2015年7月27日以前の記事
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セブンの「支払い額が増える」問題 店舗にある告知文が分かりにくかった独自の説明文を掲載する店も(1/2 ページ)

セブン-イレブンが消費税の計算方法を変更した。買い物の方法によっては支払総額が増えるケースもある。事前の告知が十分でなかったと広報担当者は反省の弁を述べた。

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 セブン-イレブンの一部店舗に、こんな告知文が掲載されていた。

 題名は「お客様へ お支払金額の計算方法の変更について」となっている。告知文の内容は「9月16日(月)よりセブン-イレブンでは、本体価格による計算に変更させていただいております。この変更に伴い、複数個を同時にお会計すると、ひとつずつお会計した場合に比べて差額が生じることがあります。ご了承ください」というものだ。

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300円だった支払い額が301円に

お客は混乱するかもしれない

 この文章だけ読んでも、何が起きているのか分からないお客は多いかもしれない。実際、都内のある店舗では、店員が手書きしたと思われる別の説明文が貼り出されていた。説明文は、「お会計時は、商品の税抜き価格に税率8%がかかります」としたうえで、以下の計算式を記載している(表記はママ)。

 「コーヒー税抜93円、税込100円」

 「93円×1個×1.08%=100円」

 「93円×3個×1.08%=301円」

 これを読むと、「まとめ買いをすると損するんだな」ということが何となく分かる。記者も「税抜き93円、税込100円」のペットボトル飲料を3本購入してみた。すると、確かに合計金額が301円になった。計算してみると、279円×1.08=301.32円となる。小数点以下を切り捨てて301円になったわけだ。

 もし、300円しか持っていないお客が来店したらどうなるだろうか? 母親から「3本買ってきてね」と300円を手渡された小さい子どもは、会計の際にびっくりしてしまうかもしれない。

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店舗の外に貼られた手書きの説明文。会計のシステム変更が行われたのは16日だが、ここには17日と記載されている
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