育児を全くしないパパの割合は? リアルな家事育児状況が調査で明らかに:連合調べ(2/2 ページ)
連合が、働く父親に関する家事や育児状況の調査結果を発表。育休取得率は7.2%にとどまり、「全く育児をしない」人は13.5%も存在している。行っている家事については「ゴミ出し」が最も多かった。労働時間が短いほど、家事や育児に積極的になる傾向にあるようだ。
男性の家事、育児参画状況
働く父親の、家事や育児への参加状況はどうなっているのだろうか。
「1週間の家事時間」は、1位が「2時間〜3時間」(21.9%)。2位は「10時間〜19時間」(20.9%)で、3位は「4時間〜5時間」(18.3%)だった。単純に「時間の多寡」で家事への積極性を判断することはできないが、全体の平均は6.2時間。やや少ないようにも思える。
1週間当たりの労働時間と照らし合わせると、労働時間が短いほど家事に割く時間が長くなる傾向にある。労働時間が「週40時間未満」の人は、家事に8.9時間を割いている。「40〜50時間未満」では6.3時間、「60時間以上」では4.8時間にまで下がった。
では、父親はどんな家事をしているのか。「仕事がある日に行っている家事」では「ゴミを出す」(62.5%)がダントツ。「ゴミをまとめる」(43.1%)「夕食の食器洗い」(37.3%)と続く。毎朝の出勤時にゴミを出すことが日課になっている家庭も多そうだ。
次に、育児についてはどうだろう。「1週間の育児時間」では、「10時間〜14時間」がトップで20.0%だった。全体の平均は9.3時間。ちなみに「0時間」の人は13.5%と、育児に全く関わらない人が1割以上も存在している。「仕事がある日に行っている育児」では、「子どものお風呂」が37.0%でトップだった。
調査項目全般を見渡すと、労働時間が短いほど家事や育児に積極的になる傾向にある。働き方改革は、生産性の向上だけでなく、家庭の平穏にもつながりそうだ。
調査は9月9〜10日に、子どもと同居している全国の25〜49歳の働く男性1000人を対象としてインターネット上で行われた。
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