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休日も“心”は疲弊 働きがいに影を落とす「休み方」の落とし穴:河合薫の「社会を蝕む“ジジイの壁”」(1/5 ページ)
2019年版の労働経済白書では「働きがい」を数値化して分析。「休み方」と働きがいの関係も調査された。ただ休むだけでなく、仕事から心理的距離を置いたり、仕事以外の時間をチャレンジのきっかけにしたりできる休み方をしないと、“心の疲れ”は癒やせない。
今回は「働きがいの正体」について考えてみようと思います。
「働きがいのある仕事をしたい!」「働きがいがないからやめます!」「働きがいのある仕事を見つけよう!」「働きがい搾取」「働きがいのある会社」etc.
この数年、やたらめったら「働きがい」という言葉が使われるようになりましたが、先日公表された2019年版の労働経済の分析(労働経済白書)でも、初めて「働きがい」がテーマに掲げられました。
この調査では「働きがい」について、「ワーク・エンゲイジメント・スコア」を用いて数値化。そこで得られた数値と雇用環境との関連を分析することで、「働きがい」というポエム的な言葉の実態を明かしました。
ちなみに「ワーク・エンゲイジメント」とは、「仕事に関連するポジティブで充実した心理状態」を表す概念で、具体的には「仕事から活力を得ていきいきとしている」「仕事に誇りとやりがいを感じている」「仕事に熱心に取り組んでいる」の3つがそろった状態として定義されます。
平たく言うと、「働くことでエネルギーが高まります! 自分の仕事に誇りを持っています! 仕事に燃えてます!」ってこと。パワフル感ありありで少々めいってくるのですが、ワーク・エンゲイジメントは特定の出来事や個人に向けられた状態ではなく、「個人とその人の半径3メートルの環境との関わり方」を持続的に捉えた概念です。
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