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ビットコイン10%下落、Libra懸念や量子コンピュータの影響か 一方でハッシュレートは過去最高
ビットコイン価格が約10%下落し、5カ月前の水準である80万円に近づいた。背景には、Libra計画の遅れや、Googleの量子コンピュータについての論文発表があると見られる。一方で、ハッシュレートは過去最高を記録。マイナーはビットコイン価格に強気だ。
ビットコイン価格が10月23日夜、急落し、1BTCあたり80万円に迫った。このところ80万円後半で推移していたが、一気に10%ほど下落した。これは、5カ月前の5月に80万円を割り込んだ時以来だ。
FacebookのザッカーバーグCEOが23日の米国下院の公聴会で、Libaraについて「リスキーだ」と話し(記事参照)、慎重な考えを示したのが理由の一つとされる。
また、同時期にGoogleが量子コンピュータの「量子超越性を実証」という論文を発表したことも影響していると見られる。ビットコインなどの仮想通貨は、膨大な計算量が必要な暗号によってハッキングを防いでいるが、量子コンピュータの実用化の可能性が出てきたことで懸念が生じたためだ。一方で、ブロックチェーン業界からは脅威を否定する声も出ている。
こうした懸念がある一方で、ビットコインのハッシュレートは上昇を続け、過去最高を記録した。ハッシュレートとは、マイニングに使われる計算力のこと。高いほど、その仮想通貨の安全性が高まる。これはマイナーがコストをかけて、強力なコンピュータを投入し、多くの電力をかけてビットコインの演算をしていることを表す。つまりマイナーは価格上昇を見込んでいることになる。
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