ニュース
ドンキの韓国人観光客が激減! 客数で台湾に抜かれる寸前まで下落:どのくらい影響が出たのか
日韓の政治的対立が続いている。訪日韓国人観光客が減っている。インバウンド需要で成長してきたドンキへの影響は?
ドン・キホーテを訪れる韓国人観光客が激減している。
ドンキ運営会社のパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス(PPIH)が11月6日に公表した「2020年6月期第1四半期連結業績説明資料」によると、19年4〜6月の韓国の免税客数は約40万人だったが、7〜9月は約20万人に減少。安定的に増え続けている台湾に抜かれそうな状況になっている。
免税売上高にも影響が出た。7〜10月におけるASEAN(タイ、ベトナム、フィリピン、インドネシア、シンガポール、マレーシア)と米国・英国・オーストラリアの免税売上高成長率は大きく伸長している。中国と台湾はほぼ横ばいだ。一方、韓国は大幅なマイナス成長となった。
なお、免税客数と免税売上高成長率はいずれも事業会社「ドン・キホーテ」が運営する店舗のデータが対象。
PPIHの広報担当者は「韓国人観光客の入国者数の減少が影響している」とコメントした。日本政府観光局(JNTO)によると7〜9月の訪日韓国人観光客数は107万人(前年同期比マイナス36.2%)。また、観光庁によると7〜9月の訪日韓国人観光客の旅行消費額は915億円(同マイナス32.4%)だった。訪日外国人観光客に絶大な人気を誇るドンキも、日韓の政治的対立の影響は免れなかった。
関連記事
- 「韓国人観光客激減」は長い目で見れば、日本のためになる理由
日韓の政治バトルによる「嫌日」の高まりから、韓国人観光客が激減している。このような事態を受け、一部の観光地から「早く仲直りしてくれないと困る」といった悲鳴が上がっているが、筆者の窪田氏はどのように見ているのか。長い目で見れば……。 - 「なぜ売れるか分からない」 ドンキ化したファミマの人気商品に幹部が困惑
ドン・キホーテのノウハウを取り入れた共同実験店が6月にオープンした。店舗の売れ筋商品を分析したところ、ある商品が上位に食い込んだ。ファミマの幹部は「なぜ売れるのか分からない」と原因を分析しきれていない。 - スーパーの「アピタ」と「ピアゴ」がどんどん“ドンキ化” 一方で住民から不安の声も
スーパーの「アピタ」と「ピアゴ」が“ドンキ化”している。運営会社は2022年をめどに、約100店舗を業態転換する方針だ。その一方で、生まれ変わる予定のアピタ岐阜店の周辺住民からは不安の声が出ている。 - ドンキHDが社名変更 なぜ「ドンキ」の名を捨てるのか
ドンキホーテホールディングスが社名を2019年2月1日に変更する方針を示した。新しい社名はパン・パシフィック・インターナショナルホールディングス。どうして「ドンキ」の名前を捨てたのか。 - 「27年休暇ゼロ」「ドラッグストア怖い」 コンビニオーナーの苦しい実態が経産省の調査で明らかに
経産省がコンビニオーナーに対して大規模な調査を実施。調査結果からは過酷すぎる勤務実態が浮き彫りに。競合としてドラッグストアの存在を挙げるオーナーもいた。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.