調査リポート
6割の学生が「就活ルール廃止に賛成」 なるほど、と思えるその理由とは?:21年度入社から就活ルール廃止(2/2 ページ)
経団連が定めていた「就活ルール」。21年度入社の採用から策定を廃止する。ルールの廃止について、多くの学生が賛成している結果が明らかになった。また、学生が「社会で活躍するのに必要だ」と考えている学問ランキングも発表。
「同じ会社で定年まで働きたい」は56.3%
同調査では、終身雇用に関して、「あなたは定年まで同じ会社で働きたいですか?」という設問もあった。「はい」と答えた学生は全体の56.3%。男女別にみると、女性の割合は59.7%だった。男性は48.4%で、半数以上が1つの会社で働き続けるスタイルを望んでいないようだ。
では、転職する場合には入社からどのくらいの期間がベストだと考えているのか。最も多く回答されたのが「10年以内」で全体の73.5%だった。「3年後離職率」という言葉があるように、1つの区切りである「3年以内」と答えた学生は15.7%にとどまった。
「大学入学後、社会で活躍するために必要と感じた学問等は何ですか?」という設問に対して最も多かったのは「英語」で全体の58.0%が回答した。高齢社会となり国内のパイが小さくなる中、グローバル展開する必要性を学生側も強く感じているようだ。2位以下には「マーケティング」(50.9%)、「コンピュータサイエンス・プログラミング」(25.8%)と続いた。
調査は19年9〜10月の期間で、これから就職活動に臨む大学生および大学院生407人を対象に、インターネット上で行われた。
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