ファミマ、セレクトショップ風の新業態スタート ヨガイベントやクラフトビールを提供 夜時間帯強化の狙いも?:アーバンリサーチとフランチャイズ契約締結
ファミマが都市型店舗「ファミマ!!」で新業態をスタートする。セレクトショップを手掛けるアーバンリサーチとFC契約を締結。17年末から協議を進めており、ようやく日の目を見る形に。セレクトショップ風の店舗で、虎ノ門ヒルズビジネスタワーに20年2月、オープンする。ヨガイベントを開いたり、クラフトビールを提供したりと新たなニーズも狙う。
ファミリーマートは12月5日、セレクトショップ運営を行うアーバンリサーチ(大阪市)とのコラボレーション店舗「アーバン・ファミマ!!虎ノ門ヒルズビジネスタワー店」を2020年2月12日にオープンすると発表した。アーバンリサーチとフランチャイズ契約を締結。都市型店舗「ファミマ!!」の新たな展開となる。
アーバンファミマは「サステナビリティ」をキーワードに、持続可能なライフスタイルを提案する店としてオープンする。店内備品などの70%にリサイクル素材を中心としたサステナビリティ要素を取り入れ、環境に配慮した店舗となる。
店内は「ファミマ!!エリア」と「アーバンリサーチエリア」に分かれる。ファミマ!!エリアでは中食やイートインを充実し、ファミマ!!のコンセプトである都市型ワーカーへの適応度を高める。アーバンリサーチエリアには、スイスのブランド「FREITAG(フライターグ)」が手掛けるバッグやオーガニックコスメなどを取りそろえる。アイランドカウンターも設置し、ランチタイム需要も満たす狙いだ。夜にはクラフトビールや、ファミマ商品を活用したメニューを展開し、「ちょい飲み」需要も見込む。
両エリアの境界部には大型イートインを設ける。そこでは、ヨガのワークショップを実施したり、イベントを通して虎ノ門ヒルズビジネスタワーで働く人たちのネットワーク構築を促進したりするという。
ファミリーマートの広報担当者によると、アーバンリサーチと協議を開始したのは17年末。個人事業主と結ぶフランチャイズ加盟契約と同等の扱いで企業と提携するのは珍しい取り組みだという。
ファミマ!!はオフィスビルを中心に、現在7都府県に50店舗ほどを展開。朝昼の利用が多く、手薄になっていた夜時間帯を開拓する狙いもありそうだ。
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