35周年迎えても“進化”続けるワープロソフト「一太郎」 スマホアプリ発表:写真からテキストを抽出
ワープロソフト「一太郎」が新バージョン「一太郎2020」を発表した。PDFや画像ファイルからテキスト抽出できる機能を新設する。また、発売と同日にOCR機能を有したアプリの無償提供も発表した。一太郎は2019年で35周年を迎える。
ジャストシステム(東京都新宿区)は12月4日、ワープロソフト「一太郎」の新バージョン「一太郎2020」(通常版2万円、税別、以下同)を発表した。特別パッケージの「一太郎2020 プラチナ[35周年記念版]」(通常版3万8000円)とともに、20年2月7日に発売する。また、ソフトと連携するアプリも20年2月7日から提供することも発表した。
一太郎2020では、PDFや画像ファイルを読み込めるようにした。PDFや画像上の文字をテキストとして、画像部分は画像データとして抽出し、一太郎2020上で編集できる。また、誤読しやすい単語などに自動で振り仮名を振る機能や、住所や法人名称の表記ゆれを指摘する機能も追加した。また、35周年を記念して、昭和から令和にかけて起きた出来事や流行に関するイラストも収録する。
一太郎2020 プラチナ[35周年記念版]では一太郎2020に加え、モリサワ(大阪市)の提供しているフォントや、テキスト読み上げソフト「詠太10」、資料作成や図画編集に使う「花子2020」なども同梱する。
ソフト発売と同日にアプリ「一太郎Pad」の提供も開始する。一太郎Padは、スマートフォンやタブレット用のメモアプリ。キーボードや音声から入力できるほか、OCR機能も有している。撮影した写真内の文字を認識し、テキストデータ化も可能。作成したデータは一太郎2020へ転送できる。なお、転送には一太郎2020へのユーザー登録とJustアカウントの認証が必要。登録と認証がない場合、OCR機能によるメモ作成は10回までしかできない。ダウンロードや使用は無料でできる。
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