「街の住みここちランキング」東名阪を抑えて1位になった街は? 高年収層の住みやすい街も明らかに:やっぱり都心部が強い?
大東建託が、住民が住み心地が良いと感じている自治体ランキングを発表。トップ10には都市部が並ぶ中、ベッドタウンもランクインした。トップ10に最も多く自治体がランクインした都道府県は、大阪市だった。年収別の住み心地がよい街も発表した。
大東建託は12月18日、居住満足度を調査した「いい部屋ネット 街の住みここちランキング2019<全国版>」を発表した。同調査は第1回目。1位には、東京、大阪の各自治体を抑えて福岡市中央区が輝いた。
各自治体に居住している人が、住んでいる自治体の“住みここち”を「親しみやすさ」「交通利便性」といった8ジャンル、56項目で評価。「−2」〜「2」の5段階でスコアリングし、平均点でランク付けした。1位の福岡市中央区は平均1.07点を獲得した。2位以下は東京都中央区(1.06点)、大阪市天王寺区(1.05点)と続く。トップ10に自治体が最も多くランクインした都道府県は大阪府。大阪市天王寺区のほか、大阪市西区と大阪市北区の3つがランクインした。
トップ5までは全て都心部の自治体がランクインしている。都心部には商業施設が多く、生活の利便性が高い。「静かさ」や「行政サービス」よりも、多くの人が生活利便性を求めているようだ。その中でも、「親しみやすさ」のポイントが高い自治体に人気が集中した形だ。
6位以降には福岡県糟屋郡新宮町や愛知県長久手市といった、いわゆる「ベッドタウン」もランクインしている。
属性別の“住みここち”は?
属性別に見ると、男性の“住みここち”トップは総合12位の奈良県北葛城郡王寺町、女性トップは総合6位の福岡県糟屋郡新宮町だった。
年収別に見ると、大阪府箕面市が「800万円以上1000万円未満」と「1000万円以上」の属性で2冠を獲得した。
調査はマクロミル協力の下、3月22〜25日の予備調査、3月26日〜4月8日の本調査と2回に分けて行った。対象となったのは、全国1896自治体に住む20歳以上の男女18万4193人。
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