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スシロー全店が2日間一斉休業 なぜ2月4日と5日にしたのか:繁忙期の間
大手回転寿司チェーンのスシローが2日間一斉休業する。19年に続いて20年も実施する。なぜ2月4〜5日に休業日を設定したのか。
あきんどスシローは1月10日、日本国内にある回転寿司チェーン「スシロー」の全534店舗を2月4〜5日に一斉休業すると発表した。
近年、スシローは定休日を設定していなかったが、従業員の働きやすい環境づくりの一環として19年2月5〜6日に一斉休業を実施した。広報担当者によると従業員からは「店舗で働く仲間と一緒にイベントで楽しめた」「他店舗のスタッフと交流できた」といった声が出たという。
なぜ、2年続けて2月に休業日を設定したのだろうか。2月前後の繁忙期は、年末年始、節分、春休みとなっている。2月4〜5日は節分と春休みの間にあるので、休業日とするにはちょうどいいという判断があったという。
スシローは働き方改革を推進している。19年6月にはお客を満足させつつ店舗オペレーションの省力化を実現させるため「次世代型スシロー店舗」をオープンした。自動受付・案内システムや、画像認識による自動皿会計システムを導入した“ハイテク”店舗になっている。実験店の成果は既存店舗に適用していく予定だ。
外食チェーンでは年末年始に休業日を設定する動きが加速しているが、スシローの場合は、回転寿司チェーンならではの働き方改革を実施しているといえそうだ。
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