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実は“時代遅れ”じゃなかった 低迷していた明治の牛乳宅配はなぜ再成長してるのか:乱立するサブスクビジネス 成否のカギを探る(5/5 ページ)
スーパーやコンビニの台頭で低迷していた明治の牛乳宅配。「宅配専用の機能性商品の開発」と「宅配販売店の営業力強化」で再成長。どういった点がお客に支持されているのか。
さらなる成長に向けた課題は?
順調に見える明治の宅配サービスだが、今後の成長に向けての課題もあるという。一定数の世帯に占める宅配サービスのカバー率を見ると、福井県、長野県、島根県、鳥取県が高い。一方、カバー率が低いのは神奈川県、千葉県、埼玉県だ。後者のエリアはタワーマンションなどの集合住宅が多く、共働き世帯が増えている。日中に営業のために訪問しても、留守だったり、いたとしても居留守を使われたりする。得意のローラー開拓がしにくい状況だ。今後、地方の人口減少が進み、都市部への人口集中が進むとみられるが、この市場をどう攻略するかが課題になっている。明治ではWebでのキャンペーンを強化し、新たな接点をつくろうとしている。
また、さらなる事業拡大のためには、販売店や配達員の人材を増やす必要がある。そこで、新規の販売店を増やすだけでなく、新聞販売店やウォーターサーバの販売店などとの連携を強めている。従来の業務の合間に牛乳やヨーグルトを配達してもらうためだ。
一度はどん底まで落ちた牛乳宅配ビジネスだが、明治はお客のニーズを取り込み、営業努力を重ねることで力強く再成長させようとしている。
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