Fund of the Year 2019、「eMAXIS Slim」が上位占める
投資信託に関するブロガーが年に一度、支持する投資信託を選ぶ「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019」の発表が1月18日に行われた。1位となったのは三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」だった。
投資信託に関するブロガーが年に一度、支持する投資信託を選ぶ「投信ブロガーが選ぶ!Fund of the Year 2019」の発表が1月18日に行われた。1位となったのは三菱UFJ国際投信の「eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)」だった。
2位には「eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)」が、3位には「eMAXIS Slim 先進国株式インデックス」が入り、上位をeMAXIS Slimシリーズが独占する結果となった。4位にはニッセイアセットマネジメントの「<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド」が入った。
業界最低水準の運用コストを目指すeMAXIS Slimシリーズが評価
eMAXIS Slim 全世界株式は、世界の株式に投資するインデックスファンド。信託報酬が年率0.10615%と安く、業界最低水準の運用コストを目指すことを明言しており、頻繁に引き下げを行っている。「先進国、日本、新興国を個別(のファンド)で組むよりも信託報酬が安くなるという革命的な投信」というブロガーからのコメントもあった。
授賞式に登壇した三菱UFJ国際投信の代田秀雄常務取締役は、「2019年を振り返ると、多くの方が積み立てを始めたのではないか。多くの方が積み立て投資で成功体験を感じられたと思う。20年も成功体験を数多くの方に広げていくことができればと思う」と話した。
4位となったニッセイ外国株式インデックスファンドには、ブロガーから「ライバルのeMaxis Slimの2倍の純資産は安心だ」というコメントもあった。ニッセイアセットマネジメントの上原秀信常務取締役は、「信託報酬自体を引き下げるというアクションを取ったのはわれわれが初めてだった。残高が増えるたびに信託報酬を下げる。下げるだけでなく最安を狙う。どこかに合わせようではない。残高が増えたため、2月からさらに大幅に下げる。2月から0.0930%にします」と話した。
インデックス連動型の投資信託が多い中、7位にはレバレッジをかけて3倍の運用を行う「グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)」(日興アセットマネジメント)が入った。また、12位にはアクティブファンドである「農林中金<パートナーズ>長期厳選投資 おおぶね」(農林中金全共連アセットマネジメント)が、前回から大きく順位を上げてランクインした。
10位までの投資信託は下記の通り。
- eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)/三菱UFJ国際投信
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)/三菱UFJ国際投信
- eMAXIS Slim 先進国株式インデックス/三菱UFJ国際投信
- <購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド/ニッセイアセットマネジメント
- eMAXIS Slim バランス(8資産均等型)/三菱UFJ国際投信
- 楽天・全米株式インデックス・ファンド/楽天投信投資顧問
- セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド/セゾン投信
- グローバル3倍3分法ファンド(1年決算型)/日興アセットマネジメント
- バンガード・トータル・ワールド・ストックETF(VT)/ザ・バンガード・グループ・インク
- SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド/SBIアセットマネジメント
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