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若かりし“橋下徹弁護士”が「報酬の30%」を事務所に入れていた理由――全ての仕事は「表裏一体性」で考えよ橋下徹“異端”の仕事術【1】(4/4 ページ)

この連載では大阪府庁、大阪市庁という巨大組織を率いたリーダー、橋下徹の仕事術をお届けする。組織を変革し、停滞の一途をたどっていた大阪を、圧倒的な実行力で立て直してきた橋下の働き方についての考え方に迫る。第1回目は、駆け出しの弁護士時代に、個人で受けた仕事の報酬の30%を事務所に納めていた理由や、そのときに大切にしていた考え方に迫る。

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自分は今、何を背負うべきなのか

 もちろん、仕事も給料も何も保障されず、全て自分の責任であるという大きな責任も負うことになりましたが。これは、僕のような士業に限った話ではありません。誰だって「自由」「権利」はほしいでしょう。でも、その裏には必ず背負うべき「責任」「義務」がある。全ての仕事は、こうした「表裏」の一体性だと考えてください。

 質えばスキルを広げたいなら努力すること。業績を伸ばしたいのなら汗をかくこと。チャンスに恵まれたいのなら、まず自分が行動して種を蒔いておくこと。一事が万事で、ある領域を広げたり伸ばしたりしたいと思ったら、その裏側にある領域も同時に広げたり伸ばしたりしなくはいけない。その裏側にある領域とは、責任や義務や努力です。それらを背負うことなくして、自由や権利やチャンス・利益を得ることなどできないのです。

 何かを得るために、その裏側にあるものをいかに背負うか。それとも何も背負わず、現状維持で行くか。どちらを選ぶかは、もちろん個々人の選択次第です。ただ、これから自分の可能性を押し広げていきたいなら、まず姿勢を正し、「ほしいものを得るために、自分は今、何を背負うべきなのか」と、真摯(しんし)に考えることが出発点です。

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