新型コロナウイルス感染拡大でもイオンはマスク着用「原則禁止」維持 ディズニーなど各社の対応は?:マスクの正しい着用方法指南も(1/2 ページ)
新型コロナウイルスの感染が拡大しており、各企業は柔軟な対策が求められている。東京ディズニーランド、ディズニーシーではキャラクターと来園者のふれあい方法を一部変更。エン・ジャパンでは、採用面談をWebに切り替えるなどしている。マスク禁止で話題になったイオンは……
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、各企業は対応を迫られている。
東京ディズニーランド、ディズニーシーでは1月28日からキャストがマスクを着用。また1月31日から、演出の一部を変更している。
通常、キャラクターたちがパーク入り口で来園者を出迎え、ハイタッチなどを行うが、この頻度を減らした。「立ち止まって定点で触れ合う対応よりも、歩いて触れ合う対応の方を増やしている」と担当者は話す。キャラクターたちが園内を歩いたり、アトラクションに並んでいる人のところへ触れ合いに行ったりすることを増やし、来園者とキャラクターが触れ合う「グリーティング」自体は維持する。こうした対応は開園以来初めてだという。また、入り口やレストルームに消毒液を用意したり、体調が悪くなった際にはキャストに申し出るように告知したりしている。
「マスク原則禁止」が話題 イオンの対応は
2019年末に「マスク禁止」が波紋を広げた流通大手のイオンはどのような対応を取っているのだろうか。話題となった発端は12月13日付でグループ各社の人事総務部長へ出した通達。これまでグループ各社でばらばらだったマスク着用に関するルールを統一する目的で出した。
通達の内容は、接客時のマスク着用を「原則禁止」としながらも、各店舗責任者の判断によっては着用を許可するというものになっている。例えば、受験生の子どもを抱える親などについては着用を許可するケースがほとんどだという。イオンの広報担当者は「原則禁止の『禁止』の部分だけが独り歩きしてしまった」と話す。
今回の新型コロナウイルスの流行でマスク着用ルールに変更はあったのか。「原則禁止で、各店舗の責任者判断で着用という点は変わらない。ただ、外国人のお客さまの多い成田などの地域ではほとんどの店舗で着用しているのでは」とのこと。
一方、「カフェ・ベローチェ」などを運営するシャノアールでは、1月30日に全店へ向けて「マスク着用許可」の通知を出した。通常、勤務中のマスク着用には制限を設けているが、希望者は白いマスクに限り、着用できるようにした。「感染拡大防止と個人の健康管理の権利を尊重した」とシャノアールの担当者は話す。ディズニー同様、初めての取り組みだという。
関連記事
- 新型肺炎の脅威が広がる中で、接客業現場の「マスク禁止ルール」割合は?
新型コロナウイルスの脅威が広がっている。普段の生活の中だけでなく、職場での感染拡大も求められる。「マスク禁止ルール」のある職場はどれくらい? - 本当はやりたくない? メルカリ、マスク高額転売「緊急事態宣言」で漏らした本音
メルカリがマスク販売に関する「お願い」を発表した。新型肺炎の影響でマスクが品薄となり、メルカリ上での転売が増えている。今後は状況により、入手経路の確認や商品の削除などを行う可能性があるという。 - 課長の平均年収は932万円、部長は? 外資との「格差」も明らかに
日本で活動する企業の報酬状況が発表。日系企業と外資系企業合わせて679社が参加した。調査結果では課長職や部長職の平均年収も明らかになった。日系企業と外資系企業の報酬格差も合わせて発表し、特に役職者以上で顕著な開きがあった。 - いきなり!ステーキ大量閉店の裏で着々と牙を研ぐ「やっぱりステーキ」の不気味な存在
いきなり!ステーキが急ブレーキしている。出店計画を見直すとともに、44店舗の閉店を決定。売り上げも大きく落ち込んでいる。その裏で注目を集めているのが「やっぱりステーキ」という店だ。名前こそ似ているが、単なる「パクり」で片付けるのは早計か? - それでも“インフルエンザ出社”がなくならないワケ くだらない「武勇伝」づくりはもうやめよう
インフルエンザが流行する季節になった。その感染力の強さから、り患した場合には自宅で静養することが望まれる。学校などでは出席停止の措置が義務付けられており、熱が下がったからといってすぐに登校できるようにはならない。一方、職場では「季節性インフルエンザ」に関する明確な規定がない。そのため、インフルエンザになっても無理を押して出社する人も少なからず存在する。また、熱が下がれば「すぐに出社しないと」といった空気も存在する。なぜ、はた迷惑な「インフル出社」が起こってしまうのか。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.