新型肺炎の脅威が広がる中で、接客業現場の「マスク禁止ルール」割合は?:従業員への配慮も必要
新型コロナウイルスの脅威が広がっている。普段の生活の中だけでなく、職場での感染拡大も求められる。「マスク禁止ルール」のある職場はどれくらい?
保険相談サービス「ほけんROOM」を運営するWizleapは1月30日、「接客業におけるマスク着用についての意識調査」の結果を発表した。
「今まで働いた接客業において、マスクの着用が禁止されていたことはありますか?」という質問に対して、最も多かった回答は「禁止されていたことはない」。全体の60.0%が答えた。一方、「禁止されていたことはある」(15.7%)、「暗黙のルールで禁止だった」(16.5%)と答える人も少なからずいた。合計すると、全体の3割超が職場でのマスクを禁止されていた。
「禁止されていたことはある」、あるいは「暗黙のルールで禁止だった」と答えた人に聞いた職種では、「スーパーマーケットのレジ打ち」「和食レストランの給仕」「金融機関」などが挙がった。ジャンルを問わず、接客業全体でマスク禁止ルールを課すことがあるようだ。
否定的な意見はかなり少数派
次に、「働く側」ではなく、「お客側」の視点から「接客業に従事する人がマスクをしていることをどう思いますか?」という質問をしたところ、否定的な意見は少なかった。
最も多かったのが「何も思わない」(49.3%)。次いで、「清潔感があって良いと思う」(23.8%)だった。合計すると7割超の人は、従業員のマスクに対して「異議なし」のようだ。「顔が見えないので少し怖い」は10.2%にとどまった。
新型コロナウイルスに関する質問では、否定派はさらに減った。「今回のコロナウイルス対策として、接客業の方がマスクをすることをどう思いますか?」に対して、「よくないと思う」と答えた人は0.10%。「どちらかといえばよくないと思う」も0.29%で、合計しても1%未満だった。一方、「いいと思う」(87.9%)、「どちらかといえばいいと思う」(8.9%)と、肯定的な意見は9割超を占めた。
調査は2020年1月29日、接客業に従事経験のある人1022人を対象に、インターネット上で行った。
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