コラム
いきなり!ステーキ大量閉店の裏で着々と牙を研ぐ「やっぱりステーキ」の不気味な存在:単なる「パクり」ではない(1/2 ページ)
いきなり!ステーキが急ブレーキしている。出店計画を見直すとともに、44店舗の閉店を決定。売り上げも大きく落ち込んでいる。その裏で注目を集めているのが「やっぱりステーキ」という店だ。名前こそ似ているが、単なる「パクり」で片付けるのは早計か?
いきなり!ステーキが「急ブレーキ」している。11月に発表した2019年12月期第3四半期決算においては、出店計画を見直すと表明。全国津々浦々に大量出店する計画を期中修正し、当初の210店舗から115店舗へ見直していた。また、44店舗の閉店も合わせて発表していたが、12月になり、ようやく閉店する店舗の詳細を発表した。
同社の発表によると、19年11月時点での店舗数は489にのぼる。11月の既存店売上高は前年同月比67.2%と、大幅に落ち込んでいる。新規店を含めた全店売上高も、同87.9%。出店しても赤字になる状況が8月から続いている。
この急ブレーキの裏で、ディーズプランニングの運営する「やっぱりステーキ」という店が一部ネットで注目を集めている。やっぱりステーキは、14年に1号店を沖縄でオープン。現在は全国各地に40店舗以上を展開する。「創業者が米国に留学した経験があり、米国で食べられているような“ゴツゴツした肉”を日本でも広めたいと思って創業した」と担当者は話す。
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